ハードウェアを基本とし、ソフトウェアを中核とした現代化コールドチェーン倉庫保管物流機能領域づくり



——浙江五豊冷食有限公司下沙倉庫運輸部の現代化・最適化・効率化改造 

浙江五豊冷食有限公司は、1993年に華潤グループ傘下の華潤五豊有限公司、杭州市商貿旅游集団有限公司及び浙江省糧油食品進出口股份有限公司の合弁により設立された。設立以来、株主の正確な指導及び大いなる支持の下、五豊全社員は常に、「顧客満足を中心とし、価値創造を主旨とし、五豊冷食によりお客様の口から心まで快適にする」という経営理念を堅持し、「学習、革新、統合、信義誠実、機敏、実務的」の企業精神を唱導し、戦略マップやバランス スコアカード等の戦略管理ツールを生かして、企業位置付け、戦略制御要素及び利益獲得パターンを明らかにし、ターゲット顧客群を特定し、資源を集中して最大限にターゲット顧客の需要を満たしてきている。また、戦略指導下でのマーケティング統合、技術革新、品質改善、生産運営、物流販売等の価値連鎖管理を強化し続け、企業戦略定着をベースにして、を包括的 予算管理、情報資源管理及び人的資源管理という3つの基本プラットフォームを構築・確立している。特に現代化した情報化管理システムは、浙江五豊冷食が経済成長の「ニューノーマル」に向けて転換・高度化を実現するうえでの中核力となっている。

浙江五豊冷食有限公司下沙倉庫運輸部は、2014年8月より現代化改造・最適化を実施した。このプロジェクトは計画通りに2014年11月に円満に完了し、主に次符号板積み重ね区域、入庫合流区域、保管区域、選別販売区域、出荷・集荷区域、出荷プラットホーム、資材保管室、フォークリフト充電スペース、スーパーマーケット組合せ・組立区域、フォークリフト駐車室、駐車待ち区域、物流通路区域の10区域から構成され、冷蔵倉庫、輸送チームの2つの管理モジュールに分けられている。このうち、冷蔵倉庫は建築面積が8,500平米、主庫は6,600平米で、正味高さ が11m、パレット置き場 が13,536か所あり、最大保管量180万箱に達っしている。年間冷蔵倉庫出入庫製品取扱量は7,000万箱あまり(入庫は4,500万箱、出庫は3,000万箱)に達している。輸送チーム車両駐車区域、物流通路区域は敷地2,000平米であり、割り当て車両19台、販売車両20台あまりを擁しており、年間最大運送力は6万トン強に達し、会社初の、業界をリードするソフトウェア・ハードウェア施設を採用した大型現代化コールドチェーン倉庫保管物流機能領域であり、効率化管理の理念及びツールを完全に物流システムと結合し、業界内の先行者利益を築いている。


1 装置と製品のパーフェクトマッチ

冷蔵倉庫全体の内部には、「安全確保の条件下で有効な空間を十分利用する」という原則に基づいて、製品包装仕様を最適化した上で、様々なラックを結合する方式をとった。このうち、CCC1\CCC2\CC1\CC2\C3\C4、FFF1\FFF2\FF1\FF2\F3\C4は1.85Mのシングルディープラックであり、高さが5段である。B1\BB1は1.85Mと1.35Mの組合せシャトルフォークリフトラックであり、第1、2、3、5段が1.85M、第4段が1.35Mである。区域E1\EE1は1.80Mと1.50Mの組合せシャトルフォークリフトラックであり、第1、2、3、4段が1.80M、第5段が1.50Mである。シャトルフォークリフトラックは、倉庫製品の保管量を大いに高めると同時に、パレット全体SKUの集中放置、集中出荷を満たしている。また、マルチディープ回転ホイールラックとデジタルピッキングシステムの密接な結合により、小出し製品の高効率出庫が満たされている。シングルディープラックは移行ラックとして、パレット全体の製品、小出し製品の保管及び支給を満たしている。プッシュバックラックは、製品出庫前の便利な一時的な 保管を満たしている。製品高さ、ラック高さ、車両高さ、「三位一体」標準化作業は、最強の運営モデルを実現した。



2 先進ハードウェア機器及びソフトウェアシステムの採用により、互いを補完し、力を合わせて優位の最大化を実現


① ハードウェア機器において最高を選択し、地固めを 行う

浙江五豊冷食有限公司倉庫運輸部のラック、冷蔵倉庫扉、フォークリフト、水平移動型フォークリフト等のハードウェア施設は、世界をリードする技術設備製品を採用している。このうち、冷蔵倉庫低温作業環境の特殊性により、電動水平移動型 フォークリフト及び高所 フォークリフトについて、特に厳しい要求を出した。会社は外部に対して一般競争入札を行い、最終的に浙江五豊揚州倉庫運輸部の実際の使用状況に応じて比較を行い、入札委員会は、外部構造でも、フォークリフト内部配線でも、車体内外部耐寒及び耐凍性でも、豊田社がスウェーデンで製造したBTフォークリフトが最も実際の需要に適合しており、今回の冷蔵倉庫効率化・最適化改造後に使用するフォークリフトの使用指定サプライヤーとすることを一致して認定した。豊田との提携は、その業界内部における高いブランド力だけではなく、その磨きをかける入念な態度及び高水準な品質保証によるものである。浙江五豊冷蔵倉庫・倉庫運輸部の沈澜マネージャーは、BTについて一定の理解を有しており、先ず、BTフォークリフトは冷蔵倉庫型フォークリフトにおいて出現するトラブルを十分考慮しており、かつ念入りな対応策をもち、フォークリフトを長時間、冷蔵倉庫内で使用できるようにした、と指摘している。同時に、BTフォークリフトの内部配線の構造・配置が明確で、四象限を中心とし、線と線の間の接線部が横方向面の上部にあり、水は低いところへ流れるため、配線接線部を配線縦方向底部に配置していない。水は配線縦面底部に溜まるからである。このようにして、どんなスイッチでも、配線の接着テープが経時劣化し、冷蔵倉庫への侵入した後、水が接着テープに結露し、スイッチコネクタの差し込み口内にも滲み現象がもたらされ、最終的に配線のショートが生じ、車両は正常に零下22度の環境下で作業することはできなくなる。BTフォークリフトは、配線接線部を横方向上部につけているため、冷蔵倉庫へ侵入するに結露が接線位置に溜まらない。次に、豊田BTフォークリフトの使用・修理費は低コストである。浙江五豊揚州倉庫運輸部は、2011年にBT電動パレット水平移動型フ ォークリフト6台を購入し、3年間使用し、修理費は計3,800元のみであった。1台/年では、僅か211元/年である。最後に、最大のポイントは、長時間、冷蔵倉庫で使用することができ、一定の時間で出る必要がないことである。BT車両外観には、全密閉型ハウジングを使用し、装置と装置間の継ぎ目には内外チャックル式溶接法を採用し、二重層の接合及び外縁で内縁を被覆する製造法により、車体外の水滴が車体内部に浸透することはない。BTフォークリフトの個々の配線方向細部、個々の溶接部、個々の部品連結部には卓越を目指す理念が込められており、これは浙江五豊冷食有限公司が効率化企業を目指すというビジョンに合致している。

(1) 良好な目視化効果により、フォークリフトの通路及び出入り運転中における安全事故の発生を防止する



② 情報統合化により、中核力を固める

浙江五豊冷食下沙倉庫運輸部は、WMS倉庫保管管理システムのアップグレード及びその他情報プラットフォームとの接続・統合により、直接的に操作フローの基準及び仕様書を管理システム内にインポートすることができ、情報化管理を実現し、管理効率を高め、人件費及び誤謬率を低減している。これまでの冷蔵倉庫と輸送チームは完全に一つのシステム内で操作できないという神話を覆し 、輸送チームのヒューマンパフォーマンスを実現し、冷蔵倉庫のヒューマンパフォーマンスと関連付けている。情報化と装置、人力、作業フローが相互依存し、相互制約し、相互検査し、人、情報、機器の完璧な整合及び結合が実現し、さらに作業の目視化、フローの標準化、エラーのトレーサビリティが実現した。

(1)WMSシステムを通じて直接業績追跡記録を行い、労働者の毎日の職場ごとの作業動態のデータ採取を行い、データベースのデータによりこの職種・職場の業績と関連付ける。

(2)システムにより、現場ポカヨケ 機能を実現し、労働者の操作ミス、安全上の隠れた危険性、又は品質問題、顧客からの苦情の影響を避ける。

(3)システムにより、従業員の仕事量の自動構成、作業台の自動分配、情報の自動伝送の実現、看板指導、バーコードの自動印刷の実現、フロー全体のペーパーレス化の作業モデルが実現できる。

(4)情報化を車両スケジューリングモジュールLED表示画面、ハイフォークリフトLED表示画面、車載RF、DPS管理及び自動補充メッセージ等のモジュールと有効に統合することにより、管理の目視化及び看板化が実現し、タスクの割り当て・実行の同期性及び正確性が確保され、コストダウン及び効率化が図れる。

(5)WMSシステムは製品の先入れ先出しを確保し、先入れ製品を先出し、既存のシャトルフォークリフトラックと完璧に整合する。

(6)WMSシステムをデジタルピッキングシステム(DPS)と完璧に統合することにより、人員が倉庫区域内のどの区域か、倉庫内にどんな製品を置くかを知る必要がなくなった。作業者は、指示ランプにより、倉庫上の数量指示に従って、該当数量の製品をピッキングするだけでよく、区域、倉庫を探し、倉庫ごとに置く製品を知る必要はない。ピッキング作業者が冷蔵倉庫内で作業する時間(1オーダーごとにSKUを20個ピッキングし20/min節約する)が節約される。システム統合後、目視化効果の効率化が実現した。


((7)WMSシステムは、様々なラック形態を組合せた後の自動識別機能を実現した。フルビークル運送と整合し、運送中の製品の品質を保証し、コールドチェーンが切れないことを確保するため、ラック高さの設定により、従来の単一のラック形態を5種の高さの異なるラック形態に変更し、WMSシステム内に情報化した自動ダイヤル 規定を設定し、さらに陳列 規則、撤去 規則の設定を区分した後、WMSシステム内では自動的に適正なラック高さの製品を選んで置き、倉庫利用率及び出荷効率を大いに高めた。従来は冷蔵倉庫7,000平米の空間に100万在庫しか保管できていなかった製品数を、現在の製品数180万箱に高めた。倉庫全体の利用率は80%増加し、従来の98アイテム補完から、現在の280アイテム保管できる選別区域とした。単一アイテムの保管量は2.5倍アップした。毎年、会社が外部の倉庫を賃借すると想定し、20万箱の製品を保管する倉庫にかかる賃料200万から計算すれば、4つの20万の倉庫、つまり賃料800万が必要である。


浙江五豊冷食有限公司下沙倉庫運輸部の冷蔵倉庫全体最適化改造作業は、多くのトップ又はリードをもたらしたが、これはただ効率化への道のりの良好なスタートというだけであり、効率化への道のりはまだまだ長い。しかし、五豊全社員が根気強く努力し続けていくならば、崇高なビジョンは必ずや実現するだろうと、我々は確信している。